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category: 気になる広告
かっこいい鉄工所。
フォント、色、佇まい、夕方の影。
かっこいいです。
LOUIS VUITTON トランクを想像上の乗り物として冒険の旅を繰り広げる少年とその仲間たち
ルイ・ヴィトン ナゴヤミッドランドスクエア店 広告
以前からルイ・ヴィトンが展開している「TOWARDS A DREAM(夢に向かってー)」のコピーで子供たちが旅をしているシリーズ。
面白いなぁといつも思っていましたが先日も見かけました。
センスいいですね。
国内企業では見かけない雰囲気とコンセプトとヴィジュアルです。
Webではシリーズのいろいろなヴィジュアルが見られるのですが、いつも楽しんでいます。
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/towards-a-dream
プジョーさんでノベルティ。
ここ数年、仕事用の車としてプジョーに乗っているのですが、点検のたびにいろいろノベルティをいただいています。
マグカップや折り畳み傘はなんとなく分かりますが、使い捨てカメラは斬新で良いですな。
電気グルーヴ30周年。
[2019/1/20 電気グルーヴ 渋谷マルイ 広告]
数ある広告でも目を惹きました。
さすがです。
さあ、いい方の未来へ。
– MS&ADインシュアランスグループ 日本経済新聞広告15段×2
[2018/12/20 MS&ADインシュアランスグループ 日本経済新聞広告15段×2]
おお、河川の氾濫を俯瞰でイメージしたすごいイメージ広告だな、と思ってページを一枚めくったら、今度は正常な状態の俯瞰イメージ。
なるほど、そういうことか。印象に残る表現方法です。
[MS&ADインシュアランスグループ Webサイト]
2010年代に起きた数々の災害は、人々の意識を変え、またビジネスも変わってきました。
この時代を生きるボクらには何ができるか。
地球や生物は太陽によって生まれ育ち、これからも育んでいくのだろうけど、自然は時に人類にとって脅威になってしまう。災害が起きることはもう前提にして、その対策をどうとっていくか、もちろんテクノロジーや仕組みは大切でもありますが、法人・個人共にそのマインドがとても大切なんじゃないかと思います。
第67回 日経広告賞 2018
[2018/12/5 第67回 日経広告賞 日本経済新聞]
今朝の日経新聞に、「日経広告賞」が掲載されていました。
良い写真には人を魅了する不思議な力があって、それは「広告表現」にベストマッチします。
Webサイトには入賞作品集が掲載されていました。
https://adweb.nikkei.co.jp/paper/award/html/award67_portfolio.html
<PDF 37.8MB>
https://adweb.nikkei.co.jp/paper/award/html/pdf/portforio.pdf
写真と一言でいってもいろんな種類がありますが、特有の世界である「広告写真」がやっぱり好きです。
大賞のクボタの広告写真を撮影されている方は…さすがでございます。
素晴らしいリブランディング。
– 牛乳石鹸「赤箱」
[牛乳石鹸「赤箱」 – 牛乳石鹸共進社株式会社]
先日行われた宣伝会議さん主催の「インターネット・マーケティングフォーラム名古屋2018」にて、牛乳石鹸さんの講演を拝聴してきました。
「ロングセラーブランドのSNS活用戦略」というテーマで、液体のボディソープが主流になる中、固形石鹸である「赤箱」のリブランディングを素晴らしい戦略とクリエイティビティで成功されたお話でした。
話題になっているのでご存知の方も多いと思いますが、ターゲットを絞り、使用するシーンを絞り(=誰に何を伝えるのかを明確にし)、そのターゲットがワクワクするコミュニケーションをしていく戦略設計とクリエイティビティが本当に見事でした。
積み上げ式の問題解決ではなく、「#赤箱女子」という演繹的アプローチ。
そして、ボクはメインのターゲット層ではないとは思いますが、話を聞いていて「ああ、使ってみたいなぁ」と思ってしまいました。
支持されているもの、且つ本当に良い商品であるものには、興味のなかったその周りの人にも影響を及ぼすのですね。素晴らしいマーケティングです。”本当に良い商品であるもの”というのは必須ですけどね。
講演が終わると参加者に「赤箱」のプレゼント。
そしてこうやってブログに書くという。笑
やられたなぁ。
いつからこんな感じにソソられるようになったのかなぁ。
腕時計が壊れてしまい、急遽事務所の近くで探して直してもらいました。
駐車場の案内文字がベリーグッド。
ボクはいつからこんな感じにソソられるようになったのかなぁ。
この矢印の下に立って記念写真撮りたかったけど一人だったしスマホしか持ってなかったので諦めました。(嘘)
早くて安くて、でも丁寧で相談にものってくれて。
この文字でも人柄が分かるような、とても良い時計屋さんでした。
世界がまだ見ぬボールパークをつくろう。
– 北海道ボールパークプロジェクト 日経新聞広告15段
[2018/11/16 北海道ボールパークプロジェクト 日経新聞広告15段]
ここに行くために北海道行きたい!
と思わせてくれるような夢のある広告。
コピーもCGもデザインもステキ。
もちろん構想自体も、それを全国に向けて広告することも。
広告には夢が必要なんだね。
ボクも写真の師匠から、「写真には夢が必要」であることを教えてもらいました。
動画も夢がありますねぇ。ワクワクする。
世の中は2020年に照準を合わせる風潮があるけど、北海道は2023年も楽しみですね。
行きたい!
“ガルベのりば” ”くろべダム”
[黒部ダムにあった案内看板]
なんともキュートですな。
人生100年時代に、100番、100番。
– 株式会社ダスキン 日経新聞広告30段
[2018/3/18 株式会社ダスキン 日経新聞広告30段]
少し前の新聞広告ですが、ホッコリ懐かしい100番100番。
きんさんぎんさんのぎんさんの娘さん達だそうで、お姉さんは100歳。やっぱりお元気そうです。
27年程も前なのに覚えている広告ってスゴイですね。ものすごいインパクト。
このリバイバルな広告出稿もステキです。
> 撮影メイキング(ダスキンweb)
宣伝会議の記事で知りましたが、この4月1日からダスキンさんのコミュニケーションワードが「くらしのリズムを整えよう♪」に新しくなったそうです。
お掃除のプロである「お掃除業」から、生活そのものを整える「生活調律業」へ。
世の中が進化し、企業も進化する。
人生100年時代。長寿も進み、価値観も変化する中で、企業がどういう立ち位置で社会の役に立っていくのか。
『喜びのタネをまこう』
創業者の経営理念がコーポレートコピーにもなっているようですね。
ホッコリしながらもいろんなことを考えさせてくれる広告です。
窓辺でひと声掛けてください。
– いいちこ駅広告B倍ポスター 2018年4月(品質には「イメージ」も含まれる)
[2018/4/21 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
久しぶりですが、恵比寿で乗り換えの時にふと、いいちこポスター。
急いでいたけど立ち止まってしまいました。
経営にとってデザインとは何か。
ほぼ日さんのインタビューでもあるように、「イメージの厚み」はビジネスにおいて非常に大切だと思います。
なかなかそこに辿り着くのは難しいと思うけれども、このインタビューを読んでいると、社長のお人柄というか、アートディレクターの河北さんの芯の強さというか、その両者の良さがポスターというこの時代において決して最新ではないメディアで続けていることが本当に素晴らしい。
「品質」には、「イメージ」も含まれる。
いくら良いものを作っていても、イメージが悪くなったら品物は変わらなくても次の日から売れなくなる。
ものすごい説得力です。
やさしい広告を出す会社は、やっぱりやさしい会社で、経営者さんも従業員さんもやさしくて、多分そのファンの人たちもやさしいんだろうなって思います。
ライバルはお酒の会社じゃなくて、ベンツやBMW。
好きな車を運転するよりも「いいちこ」を飲みたいと思ってもらえるように。なんて洒落たこと、言ってみたいですね。
どーん!とやってこい、ダイスケ!「ひとりの商人、無数の使命」
– 伊藤忠商事新聞広告15段
[2018/4/2 日本経済新聞 新聞広告15段 伊藤忠商事]
またもや伊藤忠商事さんなのですが、竹原ピストルさんの手書き歌詞をどーん!と15段で表現してしまうところが潔くインパクトありますね。
タイミングも入社式であっただろう4月2日(月)。
CM動画とのミックスもステキです。
[「ひとりの商人、無数の使命」CM動画 食料カンパニー 天野さん篇(1分50秒バージョン)]
商社という、一般的には目に見えにくいイメージしづらい職業を、”商人”という言い方で一人の社員にフォーカスし、そのストーリーをドキュメントに表現する。すごく真っ当で潔い表現が、竹原ピストルさんと相まって素敵なクリエイティブだと思いました。
1:19くらいの「値段をもうちょっと上げてもらえませんか?」「頑張ります!笑」というやりとりがなんともリアルで商売を表現していて面白いです。
こんな動画があると、「お父さん、こんな仕事してるんだよ」と子供に見せることができてとっても素敵ですよね。社内外やベテラン・新人・学生・家族まで見る人を問わず役に立つクリエイティブだと思います。
商社マン、カッコいいなって男としても憧れます。
なぜ、住友林業は、350mの超高層木造ビルなんて、つくるんだろう?
住友林業株式会社 日経新聞広告30段
[2018/2/15 住友林業株式会社 日経新聞広告30段]
未来に夢を持っている会社は強いと思う。
それを公に発表してしまうことも素晴らしい。
創業350年を迎える2041年に、木造で350m地上70階のビルの建設という大きな物語。
できるか、できないか、もちろんやってみないと分からないし、賛否両論だろう。
そんなことよりも、こういう夢を持っている会社に勤めている方が羨ましい。
この広告を見てまずそう思いました。
→ ニュースリリース 「街を森にかえる環境木化都市の実現へ 木造超高層建築の開発構想W350計画始動」
目標や夢があると頑張れるように、自分が勤めている会社が夢を持っていてそれを堂々と公開していたら社員さんも頑張れるのかもしれない。それって素晴らしいことだと思います。
こんな大きな夢を例にしてはおこがましいですが、ボクの仕事の半分は、関わった会社さんの「夢」を表現すること。もしまだ「夢」が明確でなければ、それを具体化するところからお手伝いすること。
その表現はお客様に向けてのメッセージだけじゃなくて、従業員さんやその家族含め、その会社に関わる方すべての人に向けてです。
最近たくさんの素敵な経営者さんとお付き合いするようになり、そんな想いが強くなりました。
広告って未来を見てもらうものだから。
ボクも夢の実現に向けて頑張らないとな、と思わせてもらえた広告でした。
シーンと、その商品が提供する価値。
森永製菓 inゼリー広告
[2017/12 森永製菓 inゼリー 地下鉄ドアステッカー&日経新聞広告5段]
どんなシーンに、どんな役に立てるのか。
本来必要であるべき訴えることをストレートに表現された素敵な広告だなと思いました。
その商品が提供する「価値」が何かをハッキリさせていて、ターゲットに伝える。
当たり前のような話ですが、なかなかできている商品や広告は多くありません。
受験にinゼリー。いい広告です。(Webは期間限定公開かな?)
http://www.weider-jp.com/know/jyuken/
ところで、「ウイダー」とどこにも書いてないけどもうそういう感じなんでしょうか?
翼はなくとも、私は、飛び立てる。これからだ、私。
POLA 日経新聞広告30段&5段
[2017/11/22 POLA 日経新聞広告30段&5段]
何故だかよく分からないけれど、グッとくる広告です。
何故グッとくるのか、というのは、ロジカルに分からなくてもいいのかもしれないですね。
それが感情を動かすということなのかな。
ぼくは歌う。君は?
– 2007年 マイナビ転職広告
[2007年マイナビ転職 新聞広告/駅広告ポスター/ステッカー コピー(一部)]
10周年ということで少しだけ振り返りますが、10年前にボクの背中を押してくれた広告があります。
会社員生活をしながら夜に写真の専門学校に通っていた頃、満員電車でドアに押し付けられている時に見上げると、スガシカオさんの写真とこのコピーで構成されたマイナビ転職の広告がありました。
画像を持っていなく、当時の広告年鑑などにも載っていない(探せていない)のですが、こちらの方のブログで新聞広告の写真が残されていました。※感謝です。
“転職って広告が言うほどカンタンじゃない。
仕事はうまくいっていた。
それでもやりたいことがあった。
辞表を書いたのが28歳。
サラリーマン時代に貯めた100万円を手に、
家に独りこもって曲作りに没頭した。
自分は天才だと信じる心と、
もしかしたらダメかもしれないという心の間で揺れた。
それでも曲を書き続けたのは、自分には音楽しかなかったから。
30歳でデビュー。業界の常識では考えられない遅すぎるデビューと言われた。
あれから10年。
ぼくは歌う。君は? スガシカオ”
スガシカオさんの音楽も、ミュージシャンになったストーリーも知っていたので当時のボクにはグッときてしまいました。ギュウギュウ詰めの電車の中で「僕は撮る」だなと恥ずかしながら本気で思い、少し世界が広くなったことを覚えています。
広告というのは不意に突然目に入れられるので時には煙たがられることもあるツールですが、誰かのタイムリーなタイミングに出会うとその人の人生まで良い方向に変えてくれることだってあります。すごい力。
この時スガさんがデビュー10周年。素晴らしいディレクションとキャスティング、そしてコピーと広告写真だと思います。こんなことって、広告クリエイティブの特権ですよね。
誰かのタイムリーな広告を。
この広告のおかげで何年経っても初心を忘れずに仕事ができています。
ちなみにスガさんのデビューは20年前のぼくの誕生日。(どうでもいい情報ですが)
しかし、黄金の月は名曲ですな。
スガシカオ “黄金の月”
ルールだけでなく、ツールで新しい働き方を
サイボウズ株式会社 キントーン駅広告
[2017/6/11 駅広告ポスター キントーン]
久しぶりに秋葉原で乗り換えていたら、噂のキントーンの広告。
サラリーマンが行き交う通路においてインパクトはすごいですよね。
最近は経営者さんと直接話すことが多くなりましたが、やはり現場の意見はとても大切。従業員さんや中間管理職の方の考えや思いはコンサルティングにおいてかなり重要な要素になります。
思っていてもなかなか経営者さんに言えなかったり、上司が見ている部下は本心を出していなかったり。
人と人はやっぱり難しい。(だから面白いのかもしれませんが)
働き方改革が大きく言われてくるようになったここ数年ですが、特に価値観が多様化してきた現代において全ての人にとって利益のある働き方を創出することはかなり難しい問題であり、多くの企業さんが悩まれています。
例え同じ人でも状況によって価値観は変わる。「彼にはこうしておけば良い」なんて解決策はほぼありません。
広告はもちろん広告主の宣伝と利益を上げるためのものではありますが、見る人の共感を得て社会に問題・課題を与え、何かを考えさせるきっかけにもなりますよね。
クリエイティブは顧客を掴むだけでなく、従業員さんの意識を変えるツールづくりでもあります。
「日本ってほんと働きやすいよね!」と、日本人はもちろん世界中からそう感じてもらえるような国になったら、素敵ですよね。
野の花は風と雨で咲くという。
– いいちこ駅広告B倍ポスター 2017年5月
[2017/5/15 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
またもや久しぶりに電車に乗り、久しぶりにいいちこの広告。
いろいろなことを超越した、大人な広告だなぁ。
藤岡弘、で例えてみました。
– NISSIN プチU.F.O.ビッグ 日経新聞広告15段
[2017/4/17 日清食品株式会社 日経新聞広告15段]
『藤岡弘、で例えてみました。』
ってのもおかしいけど、
『プチU.F.O.ビッグ』
ってのもさっぱり意味わからなくていいっすねぇ。笑
本気でふざけて企業のイメージが良くなるって、広告クリエイティブは最高ですね。
勇気もいるけど、広告のつくり方で企業の器の大きさが伝わりますよね。
その栄養には、理由がある。
– 大塚製薬株式会社 日経新聞広告15段
[2017/4/4 大塚製薬株式会社 日経新聞広告15段]
一風変わった、パッケージの裏面を見せる広告写真。
キャッチコピーは、「その栄養には、理由がある。」
大塚製薬の製品は「おいしさ第一」ではなく、一番の目的は栄養。
身体のために本当に必要な栄養をしっかりと配合し、その上でおいしく手軽に食べられるように開発されているそうです。
なるほど、製薬会社としての製品作りのマインドと、その表現方法としての広告が素晴らしくマッチしていてとっても素敵でした。
背景のブルーやフォントもいい感じで素敵です。
大塚製薬Webサイトにある、「大塚ストーリー」の動画も素敵。企業のストーリーはやっぱり面白い。ビッグベンチャーカンパニーかぁ。ファンになりそう。
もっと企業さんにストーリーやマインドの重要性とその表現の大切さを伝えていかないと。それが製品の価値をあげ、ファンをつくる。
大手がそうならば、中小企業はもっともっとそれを打ち出さないですね。そしてクリエイターはそれを表現する方法をもっともっと考えていかないと。
非常にタメになる広告でした。
モノをつくる会社から、笑顔をつくる会社へ。
– 株式会社SUBARU 日経新聞広告30段
[2017/4/3 株式会社SUBARU 日経新聞広告30段]
飛行機研究所からはじまった富士重工業株式会社は、100年を機に「株式会社SUBARU」になったそうです。
常に探求者である企業マインドは、「モノ」をつくる会社から「笑顔」をつくる会社に。
社会にどのように役に立っていくのかを宣言する、これまでのストーリーとこれからのスタートを感じる素敵な広告でした。
問題。と、その解決策。
– Asahi KASEI 日経新聞広告30段→15段
[2017/3/27 Asahi KASEI 日経新聞広告30段]
問題。
[2017/3/27 Asahi KASEI 日経新聞広告150段]
ページをめくると、それを解決できる技術と企業理念。
企業は、社会の何かの役に立って成り立つべきであり、それを広告という有料媒体で大きく説明する。
問題定義からの解決。
AsahiKASEIさんの企業としてのストーリーの流れがある、素敵な広告でした。
技術で人を健康に。FUJIFILM 日経新聞広告15段
– コア・コンピタンスと経営理念と。
[2017/3/21 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
[2017/3/24 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
[2017/3/27 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
連発されているFUJIFILMの「楽しい100歳。」全面広告シリーズになんだかワクワクしました。
写真もコピーももちろん素敵なんだけど、FUJIFILMの企業スタンスが表現されている良い広告だなぁと見入ってしまいました。
「富士写真フイルム」という社名から”写真”が取れて10年余り。
フイルムからデジカメに時代が急速に流れ、ついていけない企業が多かったなか、ホールディングスとなり、フイルム時の技術を医療や化粧品に活かして逆境の外部環境の変化を乗り越え、大企業とは思えないフットワークの軽さで時代へ素早く対応し、いまなお結果を出しているのには驚きで尊敬します。
そこにはおそらくコア・コンピタンス(中核となる強み・技術)があり、経営理念が明確でそれに対応する柔軟性があったからだと思います。そしてそれが今回の広告シリーズにもうまく表現されていて、ビジョンが明確。この広告写真には一切「商品」は出てこないけど、富士フイルムという会社が何のために存在しているのか、どう社会に貢献しているのかがとても良くわかります。
それでいて押し付けがましくなく、Happy。
すごく勉強になりますね。
しかも、人材募集のコピーが「挑戦者求む」。
この経営センスとクリエイティブセンスに嫉妬しちゃいます。
良い広告づくりは、まずは良いビジョンから。
コアとなる技術を活かし、環境を分析し、自社の方向性を明確にする。
明確になった方向性(コンセプト)を表現するビジュアルをつくることが、消費者に届く良い広告づくりになると信じて日々勉強しております。
勉強、仕事、家事などが手につかないといった危険性。
-「進撃の巨人」制作委員会 2017/3/31 日経新聞広告15段
[2017/3/31 「進撃の巨人」制作委員会 season2 日経新聞広告15段]
進撃の巨人、ウケますな。
しかし、すこし違和感のある、ハードルをあげてしまう広告ですな…
(それが狙いかな)
企業理念か、実績か。 – 5W1Hの戦略とチャレンジ。
3月になると教育業関連の広告クリエイティブが目にとまります。
同じ教育業でも広告の手法は様々で、「企業理念」を伝える企業もあれば「合格実績」を伝える企業もありました。
[2017/3/15 日経新聞広告30段 ナガセグループ]
[2017/3/15 日経新聞広告15段 河合塾]
伝え方はさまざま、企業それぞれ。
どんなタイミングで、どんなことをどこでどのように伝えていくか。
見た人にどんな風に受け取ってほしいか。
広告に「絶対」はないので、そんな5W1Hな戦略を考えてチャレンジする、ということが大切であり広告クリエイティブの面白いところですよね。
壁がある。だから、行く。
– Kubota 2017/3/13 日経新聞広告30段 –
[2017/3/13 株式会社クボタ 日経新聞広告30段]
ページをめくった瞬間に飛び込む、写真とデザインのインパクト。
そしてその深みを増すコピーがとても素敵。
企業固有のストーリーって、なんか心惹かれるんですよねぇ。
法人の人格ですね。
– – – – –
過去と未来を繋ぐのはタイムマシーンだけじゃない。
壁がある。だから、行く。
– – – – –
企業の哲学と事業ビジョンがいやらしくなく伝わる、いいストーリーとキャッチコピーですなぁ。
雪余にひとり。
– いいちこ駅広告B倍ポスター 2017年2月
[2017/2/21 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
久しぶりに電車に乗り、久しぶりにいいちこの広告。
ふぅ、忙しい日々を少し落ち着かせてくれます。
FEEL KIYOMIZUDERA & ライカ京都店。 – カメラは瞬間を残す唯一の道具。
気になっていた清水寺のクリエイティブ「FELL KIYOMIZUDERA」。
清水寺の経堂で、写真展「INSIGHT」が開催されていましたので見に行ってきました。
清水寺に行くのって何年ぶりだろう?
観光地としてちょっとベタな感じがしていたのでしばらく行っていなかったのですが、このクリエイティブに惹き寄せられて行ってしまいました。
写真もパンフレットデザインも素敵。
InstagramやWebサイトも素敵で海外からの人気も高く、清水寺には年間600万人の方が訪れるようです。単純計算でも1日約2万人。
お寺の本気のクリエイティブ、素晴らしいです。
その写真展が開催された日にライカ京都店にて、FEEL KIYOMIZUDERAを企画された清水寺の大西英玄さんと写真家の須藤和也さんのトークイベントが開催されていましたので参加させていただきました。
住職さん(という呼び方でいいのでしょうか?)がお寺の外で、しかも写真展のトークイベントに登壇されるというのも驚きですが、このクリエイティブなプロジェクトを企画し実行していることが本当に素晴らしい。お寺がお寺の中で写真展をやるなんてCoolです。写真展の演出も素敵でした。
“表側だけでなく見えないところも感じてほしい”、”風景の先にある想いを感じてほしい”という想いから活動を始められたそうです。
「カメラは瞬間を残す唯一の道具。」
英玄さんがお話しされていた中のこのフレーズに、少し胸が熱くなりました。
人は過去も未来も、現在でさえも手に残すことはできないけど、カメラはそれを残せる唯一の道具。写真家以外で写真の役割をこのように感じていただいているのに感激でした。そうなんですよね。ボクが写真というものに惹かれてしまった理由のひとつでもあります。
撮影されているカメラがライカってのもいいですね。清水寺らしさを出すのには最適なカメラだと思います。
しかし、ライカ京都店も素敵すぎる。
まったく、FEELさせられっぱなしです。
写真展「INSIGHT」は〜12月4日(日)までだそうです。
是非。
以意知古…
– いいちこ駅広告B倍ポスター 2016年11月
[2016/11/27 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
以意知古…。
「…」にはどういう感情が込められているんだろ?
(ちょっとした照れだったりして。)
GUCCI – 名古屋駅 金の時計 巨大広告
名古屋駅の金の時計前のエスカレーターを降りるのが結構好きで、その理由のひとつは巨大な広告を動きながら(降りながら)眺めるというなんかドキドキ感が好き。
先日久しぶりに通りがかったら、でかでかとGUCCI。
相変わらず五感に訴える広告で(よくよく見るとどんなシチュエーションかさっぱり分からないけど)、ごちゃごちゃしてそうな写真なのにシンプルに力強くカッコイイですね。
動画も毎回いろんな方向性で楽しめます。
2016FWの東京のネオンの中をデコトラが走るのが結構好き。
エキセントリックだなぁ。
忘年会はお祭りだ。- ぐるなび新聞広告15段
[2016/11/2 日本経済新聞 新聞広告15段 ぐるなび]
もう忘年会を考えるような季節なんですね。
フォントの種類は声色、
フォントサイズは声の大きさ。
それを演出する大胆な余白も素敵。
パッと見はお祭り感がないシンプルな広告ですが、うちに秘める感じがいいですね。
言葉に頼りすぎると退屈な女になっていく
– LUMINE 新宿駅南口看板広告
[2016/9/1 看板広告 ルミネ2016年秋広告]
ディレクション
↓
写真 × コピー × デザイン
↓
メッセージ&インパクト。
ルミネの広告にはいつもドキドキさせてもらいます。
メイキングのブログを見ていると、これ海外ロケする必要あるのかな?ってたまに思うこともあるけど、その行動力がこの力強いクリエイティブを生み出すんでしょうね。
きっとボクが女子だったなら、信号待ちでハッとさせられちゃうな。
女性の強さは時にうらやましい。
ファッション的な「言葉にならないもの」な思考が、どんどん世の中に広がればいいな。
ながーーーい、おつきあい。
– 京都銀行 2016/7/16 日経新聞広告5段 –
[2016/7/16 京都銀行 日経新聞広告5段]
ながーーーい、大根だなぁ。
シュールで結構好きです。笑
で、なんで大根なんだろ。
本当の走る歓び。
– マツダ 2016/7/15 日経新聞広告30段 –
[2016/7/15 マツダ 日経新聞広告30段]
ここ数年、差別化戦略が成功しているように見えるマツダですが、広告も他社と異なるアプローチでとても好き。
全面でこの写真とデザインとコピーをドンと見せられるとドキッとしますね。
光も切り取り方も、とってもステキ。
Be a driver.
クルマがカラダの一部になった瞬間、
本当の走る歓びが訪れると信じている。
すごくシンプルで当たり前なことなんだけど、このごろ日本人が忘れていた「車を運転する楽しさ」を教えてくれています。素晴らしいディレクションです。
碧水夢幻。
– いいちこ駅広告B倍ポスター 2016年6月
[2016/6/22 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
いいちこの広告で、季節の移り変わりを感じるようになってきました。
純度の高い水ですねぇ。
撮影現場ってどんな感じなんだろう?
AD/河北秀也さんがいいちこボトルを隠して、P/浅井慎平さんが見つけるみたいな?
そんなクイズ的なわけないか。笑
人のための道具だから。社会のための道具だから。
– コマツ 2016/6/20 日経新聞広告30段 –
[2016/6/20 日本経済新聞 新聞広告30段 コマツ]
世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいあるなと思う。
日経新聞を読んでいると、たまに全面の広告でドキッとさせられます。今日のコマツの広告も写真が素敵でドキッとしました。
今回のコマツの広告ストーリーは、経験の少ない若いオペレーターでも「スマートコンストラクション」というICTソリューションによってどのくらい精度高く仕上げることができるのかの実証実験。
業界には全く詳しくないけど、ブルドーザーをコントロールするのは経験値がものをいう職人技なのだという想像はできます。そしてストーリーのオチ(結果)は写真の通りである。
大いなる技術とそれが役に立つ現場の結果を、日経新聞2ページを使って堂々と自慢する。
写真は「事実を現場で撮影した表現」であり、リアルなものである。そのリアルには、そこに至ったストーリーがある。ストーリーには主役や脇役、場所や時代背景などの情景や存在する。
物語は文章で伝え、その情景はビジュアルで伝える。
もしかしたらこの「スマートコンストラクション」の開発は、長文小説が書けるほどのストーリーが存在するのかもしれないけど、広告はそれを読み手に想像させることによってこの新聞広告というフィールド内でおさまっているのかもしれない。若手社員が挑戦して先輩が見守るってだけでも泣けるようなストーリーがあるかもしれませんよね。
全然知らない業界のことだけど、人と人のストーリーにはなぜか共感が生まれ、興味がわく。
素敵な広告だと思います。
もし自分がこのビジュアルを(勝手にですが)考えるのであればかなり迷ったと思います。
・この写真のような仕上がった様子
・逆アングルで、ブルドーザーを操縦している若手社員目線のビジュアル
・若手社員の操作を見守るベテラン操縦士さん目線のビジュアル
・ICT技術を全面に押し出す、または開発者目線のビジュアル
etc.
作戦会議や撮影の現場ではどのようなビジュアル案が出されたんだろう。
そしてこの最終的なビジュアルに決定した決め手はなんだったんだろう。
なんて、制作過程の様子を妄想しながら広告を見るとまた面白いですよね。映画とかでもメイキング動画とか大好き。そこにもドラマがありますからね。
まぁ、ただの妄想癖ですけど。笑
人のための道具だから。
社会のための道具だから。
というキャッチコピーも素敵です。一歩引いて、人や社会のこと第一に考えている企業メッセージがすごく伝わってきます。
このコピーが大きく使われてもいいのになとも思うくらいですね。
グッとくる広告には、グッとくる素敵なストーリーがありますよね。
企業精神を写真にする。 – 夢に力を。力に夢を。 野村證券 2016/6/1 日経新聞広告15段 –
[2016/6/1 日本経済新聞 新聞広告15段 野村證券]
ボクは昔から商社や証券会社で働いている方のマインドが好きで、その世界にいる友人と食事をするのがとても楽しく良い刺激をもらっています。
就活の選考活動が解禁された今日(6月1日)、野村證券の新聞広告が掲載されていました。3月1日の伊藤忠商事のときと同じく、日経新聞には何かしらステキな広告があるだろうなと楽しみにしていました。
–
レンガを積むという仕事がある。
目的を知らずにただ積むのと、
橋をつくっていると知ってそれを積むのとでは、
絶対に出来上がりが違ってくるはずだ。
ある日、先輩がそう言った。
(コピー抜粋)
–
ものすごくシンプルで当たり前なんだけど、意外と気が付かないことだと思います。
ボクはそんなに頭が良くないので、「何のためにやっているか分からない作業」がとても嫌いでした。学生時代のアルバイトのときも、社会人1年目で配属されたときも。就業時間が早く過ぎないかななんてことも思っていました。
何のためにやっているのかという目的(ビジョン)を理解できたとき、それを達成したいという気持ちが現れ、自分がやるべきことが明確になる。やるべきことが明確になると結果はおのずと変わる。
目的が紐解けた時、人は顔つきも変わり、今まで経験してきたことポテンシャルが十二分に発揮することだってある。
そこから一歩進むと、上司や顧客から言われたことだけでなく、目的達成に向けての創意工夫を自分なりにするようにもなります。
ボクの広告クリエイティブの創作過程では、できる限りクライアントさんにクリエイティブを考えてもらうようにしています。
広告の目的や伝える内容はもちろん、時にはどんな写真を撮ってどんなデザインが良くてどんなコピーがいいかなど具体的なことも考えてもらうこともあります。
マーケティングが非常に難しくなった今、昨日今日出会ったクリエイターがちゃちゃっと作った表面上のビジュアルが広告として意味をなすことは困難になりました。
やっぱり自分たちのビジネスのことは、自分たちで考えて考えて考えて、本気で作戦を練って、また考えて、みんなで創っていくことが大切だと思います。そうして苦労して創ったぶんだけ、心が込もった広告ビジュアルになり、伝わる広告になると信じています。
ボクらはそれをお手伝いするくらいなんだなと考えています。
ビジネスをしていると小手先なことを考えたり行き当たりばったりな広告をしてみたりすることがついつい多くなってしまいがちですが、こういった企業精神をきちんと表現していくことはとても大切なことです。
「やってること」だけじゃなく「考えていること」を表現していけたら、もっともっと気持ちが伝わると思うんですよね。
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たしかにそうかもしれない。
ビジョンとはそういうものかもしれない。
未来をつくるために
夢をもつひとには力が必要だ。
力をもつひとには夢が必要だ。
世界をすこしでも素晴らしいものにするために、
前を向いていこうと思う。
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こんな広告を出せる企業だから、そこで働いている方と話すのが楽しいのかもしれないですね。そういった席で飲むお酒はとても美味しいです。
勉強になります。
野村證券 CMギャラリーサイト
http://www.nomura.co.jp/lp/cm/index.html?cid=bnr_219_top
うれC新習慣。- JAグループ愛知 電車内窓上ポスター&Webサイト
[2016/5 JAグループ愛知 Webサイトより]
最近よく地下鉄に乗るのですが、ちょこちょこ気になる中吊り広告や窓上ポスターがあります。
さすがに電車の中で写真を撮る勇気がないのでWebを検索して見てみたら、同じ広告画像がありましたのでそのキャプチャー画像です。
この数年で電車の中の光景はすごく変わり、9割以上の方が下を向いて画面を操作するようになった気がします。
でも上を見ると広告があるのでボクは結構キョロキョロしてるのかも。今は都会ではモニターが主流になってきているけど、紙の広告って結構好きですね。
先日見かけたJAグループ愛知さんの広告は、「うれC新習慣。」というコピーとともに、1日のビタミンCの必要摂取量とその取り方をやさしく教えてくれています。
これは、「タメになる情報を教えてくれる」という個人的にとっても好きな広告手法のひとつで、いい広告だなと思いました。大学の広告もこんなタイプだったりしますよね。
半分に切ったミニトマトをぎっしり並べた広告写真も素敵です。撮影楽しかっただろうなぁ。適当に並べたかのように見えるように、計算されてキチンと並べてますよね。絶妙なスタイリング。腰痛かっただろうなぁ。
例えばミニトマトを朝3個、昼4個、夕食に4個食べるだけで1日分のビタミンCが摂取できるんですって。
すぐ実践できそうな健康法ですよね。そしてもっと野菜の消費量が増えたらいいのに、という流れですよね。素晴らしいクリエイティブです。
押し付けるようなメッセージだと広告って嫌がられるから、こんなような「見た人にメリットがある」ような、そんな広告がもっと増えたらいいなと思います。電車だと同じ場所に数分〜数十分いることになるので、読んでもらうということを前提とした広告も退屈しなくていいですよね。
もちろんキャッチーな写真とコピーとデザインで。
そうしたら、上を見る人が増えるかもしれないですよね。
翠蔭にひとり。– いいちこ駅広告B倍ポスター 2016年4月
[2016/4/20 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
更新されていました。
翠蔭かぁ。いい言葉だなぁ。
隣の広告スペースは相変わらず空欄。もっと咲かせて欲しいな。
見てますよ、結構。
VRの可能性は、バンダイナムコが広げていく。- BANDAINAMCO新聞広告30段
[2016/4/15 日本経済新聞 新聞広告30段 BANDAINAMCO]
VRの可能性は、バンダイナムコが広げていく。
この決意表明的なメッセージと広告写真、素敵なクリエイティブです。
新聞見開きの広告は出稿料だけでも数千万〜億という金額がかかる中で、何をメッセージとして心に残してもらうか、非常に大切なミッションです。
あれこれ言い過ぎると絶対にボヤけるので、メッセージをひとつに絞っていく(削ぎ落としていく)というのはとても大切で重要なことですよね。
勉強になります。
25年間踏んばりましたが – ガリガリ君10円値上げ新聞広告15段
[2016/4/1 日本経済新聞 新聞広告15段 赤城乳業]
気持ちを込めた表現を伝える、素晴らしい広告です。
写真もコピーもデザインも素敵です。
このようなディレクションができるクリエイターさんと、またこれを良しとして実行する企業さんが素晴らしいです。
「あそびましょ。」という赤城乳業さんのコーポレートコピーも素敵ですね。
真面目に面白いことができる企業さんは尊敬します。
スジャータは、どれでしょう? – スジャータめいらく新聞広告15段
[2016/3/23 日本経済新聞 新聞広告15段 スジャータ めいらくグループ]
我が地元・名古屋の有名企業、スジャータ(めいらくグループ)の企業広告。
「スジャータは、どれでしょう?」
「じつはこれ、ぜんぶスジャータなんです。」
スジャータといえばコーヒーフレッシュなイメージですが、実はあれもそれもスジャータなんです、というバラエティゆたかな商品展開をしていることが伝わる素晴らしいキャッチコピーとアートディレクション。
スジャータ坊やの笑顔やポーズもいいですね。メッセージが伝わる素敵な広告です。
咲き競う春が来ていた。– いいちこ駅広告B倍ポスター 2016年3月
[2016/3/23 駅広告B倍ポスター1030×1456mm いいちこ]
大好きな広告、いいちこの駅ポスター。
NoThrowの50ミリブログでも以前書いたけど、いいちこのポスター広告はとても好きな広告のひとつです。
最近なるべく車じゃなく電車で移動するようにしているのは、広告を見るのもその理由のひとつです。ステキな広告は、殺風景な地下鉄構内に花を咲かせてくれています。
あんまり焼酎は飲まないけど、いいちこの広告はとても好き。ボトルデザインの展開も素敵ですよね。
友人の家に招待していただいたりするときに持っていくと広告だけでひとネタできますよね。
いいちこもWebサイトで広告デザインがアーカイブされています。
ただ残念ながら、その隣の広告欄は空きの状態が続きます。
もっともっと企業さんが広告で花を咲かせてくれたら、いい景観になっていい街になると思うんだけどな。歩いていて、見て楽しい・読んで楽しい景観が作れたら、街が魅力的になると思うんだけどな。
素敵な広告は街に変化をもたらします。中小企業さんでもきっとできます。
僕たちも頑張らないといけないですね。
ふだんはライバルの会社も力を合わせています。- AC JAPAN 新聞広告15段
[2016/3/16 日本経済新聞 新聞広告15段 AC JAPAN]
社会なくして企業は成り立たず、企業なくして社会は成り立ちません。
企業は利益を追求するのみではなく、その組織活動が社会へ与える影響に責任を持つ必要があります。持続可能な未来づくりへの責任と役割ですよね。
CSR(企業の社会的責任)活動を積極的に発信している企業さんにはイチ消費者としてとても好感を抱きます。
そういったCSR活動のひとつ、良く出稿されているACの新聞広告はとても素敵で、そういった社会への発信を担っているんですね。
「ふだんはライバルの会社も力を合わせています。」のコピーとともに企業名を連ねたACのロゴづくり。
ACの活動や役割がシンプルに伝わる素敵な広告だと思います。
青い商人 – 伊藤忠商事新聞広告30段
[2016/3/1 日本経済新聞 新聞広告30段 伊藤忠商事]
毎年、就職活動解禁日の新聞広告は企業からのメッセージ性のあるものが多くとても楽しみにしています。
今年の解禁日は3月1日。ちょうどウチの事務所もオープンの日で、いつもより新鮮な気持ちで日経新聞を読んでいました。様々な企業が就活生を意識した広告メッセージを表現しているなかでも伊藤忠商事の広告がとても素晴らしかった。
1974年のひとりの新入社員は生意気なもの言いで、配属されるなり「伊藤忠商事ともあろう企業が “日本”のため、なんていう狭い視野でものを考えていいのですか?」と。当時の副社長に対しての発言だそう。まわりは彼をどう扱ってよいものか戸惑うほどだったそうです。
しかし彼は古い固定概念を壊し、新しい価値観により生まれた「ブランドビジネス」により斜陽だった輸入繊維部は存続の危機を免れたようです。
理解されないことや敵を作ったこともあるだろうけど、その革新性がある時は歴史ある物の価値を守り抜いたんですね。(記事より)
そんな彼が現在の岡藤社長だそうです。
現状の理不尽さに気が付くだけでなく、その代案を実際に実行した行動力と度胸に心が打たれました。
そんな社長も会社も素晴らしいです。
こんな広告を学生時代に見ていたら、例え受かる可能性が少なくても僕は迷わず伊藤忠商事を受けていただろうな。
いつも伊藤忠商事の広告にはやられますが、今回のも素晴らしいストーリー広告でした。
Webサイトでアーカイブされていますので読むことができます。
学生さんはなかなか新聞を読む機会がなく、就活だから読まないとななんて焦る方も多いと思います。でも記事だけじゃなくて新聞広告って実はとても楽しくて企業の内面やストーリーがわかることもあります。
掲載料も高く(参考:日本経済新聞広告料金早見表)、影響力も大きいので企業さんの本気具合が出ていて大好きです。僕が広告を好きになったきっかけのひとつでもあります。
もしかしたら不純な動機かもしれないけど、広告の企業メッセージを読むために新聞を購読するというのもいいですよね。もし活字に慣れていないのであれば、一般の記事よりも広告ビジュアルは入りやすいと思います。
僕たちの広告創作活動も、古い固定概念に負けずオルタナティブな精神で行きたいと思います。(伊藤忠商事を引き合いに出すには恐れ多いですが…)