オルタナ広告研究部
企業精神を写真にする。 – 夢に力を。力に夢を。 野村證券 2016/6/1 日経新聞広告15段 –
[2016/6/1 日本経済新聞 新聞広告15段 野村證券]
ボクは昔から商社や証券会社で働いている方のマインドが好きで、その世界にいる友人と食事をするのがとても楽しく良い刺激をもらっています。
就活の選考活動が解禁された今日(6月1日)、野村證券の新聞広告が掲載されていました。3月1日の伊藤忠商事のときと同じく、日経新聞には何かしらステキな広告があるだろうなと楽しみにしていました。
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レンガを積むという仕事がある。
目的を知らずにただ積むのと、
橋をつくっていると知ってそれを積むのとでは、
絶対に出来上がりが違ってくるはずだ。
ある日、先輩がそう言った。
(コピー抜粋)
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ものすごくシンプルで当たり前なんだけど、意外と気が付かないことだと思います。
ボクはそんなに頭が良くないので、「何のためにやっているか分からない作業」がとても嫌いでした。学生時代のアルバイトのときも、社会人1年目で配属されたときも。就業時間が早く過ぎないかななんてことも思っていました。
何のためにやっているのかという目的(ビジョン)を理解できたとき、それを達成したいという気持ちが現れ、自分がやるべきことが明確になる。やるべきことが明確になると結果はおのずと変わる。
目的が紐解けた時、人は顔つきも変わり、今まで経験してきたことポテンシャルが十二分に発揮することだってある。
そこから一歩進むと、上司や顧客から言われたことだけでなく、目的達成に向けての創意工夫を自分なりにするようにもなります。
ボクの広告クリエイティブの創作過程では、できる限りクライアントさんにクリエイティブを考えてもらうようにしています。
広告の目的や伝える内容はもちろん、時にはどんな写真を撮ってどんなデザインが良くてどんなコピーがいいかなど具体的なことも考えてもらうこともあります。
マーケティングが非常に難しくなった今、昨日今日出会ったクリエイターがちゃちゃっと作った表面上のビジュアルが広告として意味をなすことは困難になりました。
やっぱり自分たちのビジネスのことは、自分たちで考えて考えて考えて、本気で作戦を練って、また考えて、みんなで創っていくことが大切だと思います。そうして苦労して創ったぶんだけ、心が込もった広告ビジュアルになり、伝わる広告になると信じています。
ボクらはそれをお手伝いするくらいなんだなと考えています。
ビジネスをしていると小手先なことを考えたり行き当たりばったりな広告をしてみたりすることがついつい多くなってしまいがちですが、こういった企業精神をきちんと表現していくことはとても大切なことです。
「やってること」だけじゃなく「考えていること」を表現していけたら、もっともっと気持ちが伝わると思うんですよね。
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たしかにそうかもしれない。
ビジョンとはそういうものかもしれない。
未来をつくるために
夢をもつひとには力が必要だ。
力をもつひとには夢が必要だ。
世界をすこしでも素晴らしいものにするために、
前を向いていこうと思う。
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こんな広告を出せる企業だから、そこで働いている方と話すのが楽しいのかもしれないですね。そういった席で飲むお酒はとても美味しいです。
勉強になります。
野村證券 CMギャラリーサイト
http://www.nomura.co.jp/lp/cm/index.html?cid=bnr_219_top