オルタナ広告研究部
技術で人を健康に。FUJIFILM 日経新聞広告15段
– コア・コンピタンスと経営理念と。
[2017/3/21 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
[2017/3/24 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
[2017/3/27 富士フイルム株式会社 日経新聞広告15段]
連発されているFUJIFILMの「楽しい100歳。」全面広告シリーズになんだかワクワクしました。
写真もコピーももちろん素敵なんだけど、FUJIFILMの企業スタンスが表現されている良い広告だなぁと見入ってしまいました。
「富士写真フイルム」という社名から”写真”が取れて10年余り。
フイルムからデジカメに時代が急速に流れ、ついていけない企業が多かったなか、ホールディングスとなり、フイルム時の技術を医療や化粧品に活かして逆境の外部環境の変化を乗り越え、大企業とは思えないフットワークの軽さで時代へ素早く対応し、いまなお結果を出しているのには驚きで尊敬します。
そこにはおそらくコア・コンピタンス(中核となる強み・技術)があり、経営理念が明確でそれに対応する柔軟性があったからだと思います。そしてそれが今回の広告シリーズにもうまく表現されていて、ビジョンが明確。この広告写真には一切「商品」は出てこないけど、富士フイルムという会社が何のために存在しているのか、どう社会に貢献しているのかがとても良くわかります。
それでいて押し付けがましくなく、Happy。
すごく勉強になりますね。
しかも、人材募集のコピーが「挑戦者求む」。
この経営センスとクリエイティブセンスに嫉妬しちゃいます。
良い広告づくりは、まずは良いビジョンから。
コアとなる技術を活かし、環境を分析し、自社の方向性を明確にする。
明確になった方向性(コンセプト)を表現するビジュアルをつくることが、消費者に届く良い広告づくりになると信じて日々勉強しております。