オルタナ広告研究部
杉本博司「絶滅写真」展。「海景」の光と「スギモトノート」| 東京国立近代美術館

先日、東京国立近代美術館で開催されていた「杉本博司 絶滅写真」展に行ってきました。

銀塩写真というメディアの変遷やその終焉を見据えつつ、半世紀にわたる表現の軌跡を辿る杉本博司氏の個展。


コンセプチュアルで、その1枚1枚が強く、ものすごい刺激になりました。
作品群の中で、ボクが特に深く引き込まれたのが「海景」のシリーズ。
水平線を境に空と海面のみで構成された画面でありながら、刻一刻と変化する光を捉えたカットの数々は、それぞれが全く異なる豊かな表情をたたえています。

2014年の50ミリブログで「光によって、写真は変わる」と題して東京ドームで広告写真風に撮影してみたことを思い出しました。
光が写真にもたらす表現の深度について、改めて考えさせられました。
また、サテライト展示として公開されていた「スギモトノート」が見られたのがとても嬉しい。


撮影時の設定から暗室での作業工程に至るまで、思考と技法が詳細に記録されたそのノートは、まさに作品の骨組みであり「写真の設計図」そのものです。頭の中を覗かせていただいたようでテンションあがりました。
ちなみに真俯瞰で撮影しても自分の影が入らないという東京国立近代美術館のライティングにもびっくり。
「写真の設計図。」で触れたように、制作において設計図を描くプロセスは非常に重要ですよね。
その信念をさらに強く確信させてくれる展示で、右脳と左脳が動きまくりました。
あー楽しかった。
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