オルタナ広告研究部
日本カメラ博物館と古写真と島津斉彬。
[日本カメラ博物館]
ボクの東京でのお気に入りのひとつ、日本カメラ博物館。
たまーに行きたくなる場所です。
数年ぶりに訪れると展示が新しくなっていました。
カメラが日本に来た頃から、戦前戦後のブーム、そして現在の最新機器に至るまで、時代のニーズの変化やメーカーの凌ぎ合いで進化していったカメラの歴史が実機と解説で体感することができてたまりません。
ちょっとカメラに興味持ってきたな、という方にはぜひオススメ。
歴史を知ると、また好きになっちゃうけどね。
たまたまでしたが、面白そうな講演会があったので参加してきました。
「古写真の魅力と学術写真の研究 -島津斉彬はどのように写されたのか-」
はい、マニアックでゾクゾクします。
日本にカメラが来て160年余り。
島津斉彬は日本で初めて撮影された写真の被写体でした。
写真は今やボタンを押せばケータイでだって撮れるイージーなものだけど、この頃はオランダ船から入手したダゲレオタイプ(銀版写真)カメラというものを薩摩藩で10年近く写真術研究して撮影されたんですね。
歴史上に残る古写真には言葉にはできない味があり、そしてそれには沢山のワケがあって、そのワケを知れば知るほどやっぱり写真は素晴らしいなと感じます。
もう10年以上仕事として写真を撮っているけれど、いまだに撮影のたびに新しい世界が見えてくる。どんな言葉たちよりも写真の威力は凄まじく、いろんな世界に連れて行ってくれるのも写真の素晴らしいところ。
掴めそうで掴めないというか、永遠に追いかけさせてくれるそんな存在ですな。
何十年先、何百年先にも見てもらえて、この時代を回想してくれるような写真が撮れたらって。
それはそれは写真家にとって贅沢な夢ですね。