オルタナ広告研究部
なんと、お会いすることができました!
– 写真家・瀧本幹也さん
ちょいちょい50ミリブログで書いたり近しい人には興奮するとすぐこの話をするのですが、ボクがサラリーマンを辞めて写真(特に広告写真)にのめり込んでしまったきっかけは写真家の瀧本幹也さんが撮影された広告写真たちでした。
もう12年くらい前からかな?
ずっと憧れていて、写真を仕事にするようになってからも作品を見るたびに衝撃を受け、ボクの人生において勝手にかなりの影響を受けています。
その瀧本幹也さんの写真展が現在、Focus Rock Studio & Galleryさん(名古屋・栄)にて開催されています。
ボクがどれくらい影響を受けているかは置いておいて…
最近Webメディアなどでいろんなインタビューが拝見できるのでとても嬉しいです。名古屋がご出身というのも何だかすごく嬉しいです。
→ – ほぼ日刊イトイ新聞のインタビュー記事
そんな折、なんと驚くことに、先日ご本人にお会いできてしまいました!
しかも名古屋で。
まさかの名古屋での写真展やトークショーなど、このような機会をつくっていただいたFocus Rock Studio & Galleryさんには本当に感謝です。
数年前のAPAアワードに入選した際に瀧本さんの作品(BOSS ゼロの頂点)が広告作品部門で特選賞を取られていたので表彰式でお会いできるかなと思ったのですが残念ながらお見えにならず…笑
撮影の秘話を惜しげもなくお話いただけて、もの凄い感激です。
いつも作品を見てはどうやって撮ってるんだろうと想像しまくっていたのですが、まさかご本人から聞けるとは。そして、それらはボクの想像をはるかに超えた話ばかりで、かなり刺激的でした。
写真というものは本当に撮影者のお人柄が写るんですね。改めて本物の写真というものを教えていただけた気がします。
そして今、東京でも表参道にある”ほぼ日”の実店舗&ギャラリー「TOBICHI」でも別の展示をされているので、その翌日に行ってきました。
小さなスペースではありましたが、世界卓球やMr.Childrenの「HOME」などのビジュアルが凝縮して展示されています。
なんと驚くことに、各作品の下に撮影時のポラまで展示してありました。
ポラの時点でものすごい完成度。驚愕です。
※ポラ(ポラロイド)・・・フィルム撮影はデジタルのようにその場で写真が見られないため、ポラロイドを撮って画を確認します。ということで、合成やレタッチをしていないそのままの写真なのです。
“ほぼ日”のインタビューの第2話で「僕は、合成じゃなくても撮れるから。」とおっしゃっていますが、ものすごい説得力です。
ユーミンの「宇宙図書館」のジャケ写が一発撮りとは本当に驚き。
アートディレクターの森本千絵さんも森本千絵さんなら、瀧本さんも瀧本さんですよ、本当に。
画の力がスゴイ。
展示場の窓にアートレ(光を柔らかくするディフューザー。撮影機材の一つです)のようなものが付いていたのでスタッフさんに聞いたら、この展示のために貼られたとのこと。
展示場に入る自然光のコントロールまでされていて、さすがです。
瀧本さんは写真のみならずCMや映画も撮られているのですが、是枝監督の「そして父になる」「海街dialy」「三度目の殺人」を撮影されたムービーを切り取った「ひとコマ映画館」や、ダイワハウスや大人エレベーターやトヨタなどのCM作品も上映されていました。
小さいスペースでしたが3時間くらい見入ってしまいました。
お客さんもたくさんでした。
瀧本さん大人気です。
広告のコンセプトが明確で、それをビジュアルで表現するアイディアがあり、その実現を高いレベルで実行する。
決して積み上げ式ではなく、演繹的(えんえきてき)なアプローチで人々の心を動かし企業の課題を解決する。
プレゼンや社内での上司への稟議は帰納的な解決策でないと通りにくいかもしれませんが、それを覆す演繹的なアイディアとそれに賭ける企業さんがとても好き。
その想いが写真にはもの凄く乗っています。だからそんな広告やCMに出会うとその企業さんのことが好きになります。
「たった12の『CROSSOVER』展」というだけあって、たった12日間しか開催していませんが、ぜひ見ていただきたいです。広告写真の素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただけたらいいなと思います。
見たらボクみたいに会社辞めちゃうかもしれないけど笑
でも広告写真には人の人生や価値観も変えるような力があるとボクは思っています。
Focus Rock Studio & Galleryさんでの展示は広告写真とはまた異なる作品たちで、2週間ごとに作品入れ替えで〜8月26日までです。
写真をやられている方でも、そうでない方でも、新しい世界を感じられると思います。
“ほぼ日”のインタビューも是非読んで欲しいですね。第8回のミスターの撮影のアイディア話も面白いです。
ほら、また興奮してしまった。
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