オルタナ広告研究部
坂本龍一トリビュート展。
東京オペラシティのNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて開催中の「坂本龍一 トリビュート展」に行ってきました。
YMO時代から常に革新的なサウンドを追求する教授は、間違いなく日本の宝だと思います。
時に考えさせられますが、本物の音楽や感覚を与えてくれる体験は脳にビンビンきます。
つい最近、自然からなるモノや都市について考えることがありました。
どんどん聳えるビルディングや、自分も含めて創るモノ・創られるモノは
もともと自然の素材だったのだろうと。
そのことが2017年に書かれた坂本龍一氏が言葉にされていてハッとさせられました。
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もとはモノだったものが、
人によって変形され、
時間とともに、
あるいは巨大な自然の力によって
またモノに還っていく。
都市もそうだ。
都市の素材も鉄、ガラス、コンクリートなど、
もとはみな自然のモノ。
それらを人は惑星各地から集積し、
あたかも彫刻のように形を与えていく。
しかしそれも時間の経過とともに、
モノに還っていく。
自分が住んでいるマンハッタンを見ていて、
以前からそう思えて仕方なかった。
これは単なる個人の妄想ではないんだと
最近は思うようになった。
坂本龍一
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教授が伝えたかったことは一言では表現できないかもしれませんが、
人間や自然の根本のことを教えていただいたように勝手ながら感じています。
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