オルタナ広告研究部
学生の企業選択理由 1位「やりたい仕事ができそう。」
…に応えるクリエイティブ。
広告企画の打ち合わせやコンサルティングで経営者さんとお話していると、人材(採用・従業員満足)でお悩みの中小企業さんが多くいらっしゃいます。このところの新聞記事でも人材についてはよく取り上げられている、人口減における日本の大きな課題でもあります。
昨日4/26の日経新聞では、就活特集が組まれていました。
定番となった「文系・理系別の人気企業ランキング」も、ボクらの時代とは少し変わっているなと印象を受けて読んでいましたが、特集記事の中でも気になったデータは、「学生の企業選択理由」のアンケート。
1位は「やりたい仕事ができそう」。理系文系・男女関係なく、すべてのカテゴリーで最多だそうです。
ちなみに2位が「安定している」で、「給与・待遇が良い」はそこまで高い数値ではありませんでした。
それよりも「企業イメージが良い」のが大きいようです。
[2017/4/26 日経新聞記事]
これは意外な結果でしょうか?
「若い人たちには夢がない」という声もよく聞きますが、実はそんなことは無く、おそらく就活している学生さんも、10代の方も、やりたい仕事(やりがいのある仕事)に就きたいなと(漠然とではあるかもしれないけれど)考えているのだと思います。
働きたい、やりがいのある仕事がしたい、良い企業イメージのところで働きたい、と考えている方は多く、学生さんだけにかかわらず現状に満足していない社会人の方もきっと多いはず。
取材や広告制作でヒアリングしていると、「いい会社だなぁ」と感じる企業さんはたくさんあります。
それらのニーズはマッチしているはずなのに、それが伝わっていないってもったいないことですよね。
もしかしたら、「夢がない」のではなく、「夢が描きにくい」のかもしれません。
広告をはじめとするクリエイティブには、人の気持ちを動かす力を秘めています。もちろん使い方しだいでその気持ちの動き方はプラスにもマイナスにもなります。
広告(=接点づくり)というものは、「顧客の獲得のため」という目的ばかりを考えがちですが、そこには「未来の人材へのメッセージ」や「従業員さんたちへのメッセージ」でもあると思います。
せっかくならプラスになるような、いい広告クリエイティブができたら最高ですよね。
うれしいことに、ボクのクリエイティブを見てその企業さんのファンになり、就職されたという話を聞かせていただくこともあります。それはお客さんが増えたことと同じくらい嬉しいことです。
きっとクリエイティブにはその可能性があり、きっとどんな企業さんにも可能性はあるはず。
でもそんな簡単に人の心は動かせないから、その解決はとても難しいものです。ただそれが解決できたときは本当にうれしい。
そのうれしさをもっともっと感じたいので、これからも「いい手はないかなぁ」と日々考えてクリエイティブしていきたいと思います。